園の理念

「普く照らす」
一人ひとりの人格を大切にしています。

園名の「普照」とは「あまねくてらす」という浄土真宗のお経の一説で、すべての子どもの個性それぞれに光を照らすという意味です。
光を照らすといっても、私たち大人が一方的に子どもたちに教える・やってあげるという意味ではありません。
私たちは、子どもたちの「今の姿」をよく観て、その「今の姿」から学び改善し続け、
一人ひとりの発達の保障をし「生きる力」を育むという理念のもと教育・保育に取り組んでいます。

生きる力を育むとは—

子どもたちが大人になる頃、世の中がどのようになっているかは想像がつきません。
そんな予測困難な時代に、目標や夢を持ち、自分で考え生き抜く力(非認知能力)を育むには以下のような取り組みが重要です。

環境づくりを通して

人・物・空間の環境を通して、子ども一人ひとりの発達を見守り、「子どもの興味や意欲」を引き出します。子ども同士のかかわりの中で、ともに育ちあい主体的・意欲的に関われる環境づくりに取り組んでいます。

大事なのは「結果より過程」

「できた」という結果よりも、物事に取り組む過程を大切にしています。例えば、普照こども園では、練習という言葉は使いません。運動会では日々の生活の延長上をプログラム化しているので、行事のための練習はしていません。楽しい、悔しい、もっとしたい等という気持ちが続くと、今までできなかったことがいつの間にかできるようになったり、結果がどうであれ満足感を得ることができます。 過程を楽しめていると、できなくて諦めるのではなく、「結果を気にせずにやってみよう」と思えるようになったり、また、無理して参加するのではなく、その時の気持ちに寄り添い安心して過ごせるようになります。私たちは、そのような関わり方を大切にし、どの子どもたちも本番は緊張があったとしても、普段の姿を見ることができ、行事の前後ものびのびと過ごしています。過程を大事にしていくことで『自立』していきます。

多くの体験

主体性を持って行動するには、頭とからだを使ってやってみる・感じるという多くの「体験」が必要です。体験によって気づいたこと・学んだことを共有・共感することが保育者の重要な役割となります。それが子どもたちの喜びとなり次第に自分をコントロール出来る力『自律』が生まれます。

人とのかかわり

普照こども園の伝統でもある和太鼓。年長児がかっこよく演奏する姿を見て、年下の子どもたちが「かっこいい」「やってみたいな」とあこがれます。 4メートルあるボルダリングにに登れるお友だちを見たら、自分も挑戦したくなります。子ども同士の関わりの中であこがれるというのは、「意欲を引き出す」原動力になります。また、子どもが社会性を学ぶ上で初めて出会う大人が保育者です。その保育者と子どもたちがフラットな関係性で一緒に考え、喜び、悲しみ、思いを共有しながら過ごすことを大切にしていくことで『他者を支援する力』『コミュニケーション力』が生まれてきます。

乳幼児期に大事なことは、算数や読み書きのような認知能力を伸ばすことよりも、
遊びを通して学ぶ「非認知能力」を伸ばすことです。
「非認知能力」は、予測困難な時代を生きていく子どもたちに必要な力です。

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