夏は宇佐八幡宮の「夏越し祭り」、冬は浄土真宗の西本願寺・四日市別院の「お取り越し」(正式には報恩講御引上会{ほうおんこうごいんじょうえ})。これは、戦中戦後生まれの子どもたちにとって、とても楽しみな行事でした。
12月12日(月)に青組の子どもたち15名が路線バスに乗って四日市の「お取り越し」に行き、西本願寺、東本願寺それぞれの別院にお参りをしました。昔の「お取り越し」では、広々とした両別院の境内や町中に沢山の出店が出て大いに賑わったものですが、今は少々寂しくなっています・・・。当時必ず売っていたのが「ケンポナシ(手棒梨)」で、「お取り越し」=「ケンポナシ」でした。みなさんご存知ですか?近年はあまり見られませんが、お土産に「ケンポナシ」を買ってきてくれました。私、園長は大喜び!一気に子どもの頃の気分になりました。
別院をお参りした後は教育文化祭の作品展示会を観に四日市北小学校へ行きました。保育園児の絵や小中学生の自由研究・工作等が展示されており、子どもたちは色々な作品に興味津々でした。自分の絵や兄弟の作品を見つけた子どもはとても嬉しそうにしていました。行き帰りのバスも乗るだけではなく、ひとりずつちゃんとバス賃を払いました。色んな体験が出来、「せんせい、たのしかったー!」と言ってくれると私たち嬉しくなります。
ケンポナシ=初夏に小型の白い花が集散花序になって咲く。秋に直径数ミリの果実が熟す。同時にその根元の枝が同じくらいの太さにふくらんで、梨のように甘くなり食べられる。二日酔いに効くともいわれる。見かけは枝つき干し葡萄のようなので、英語では”Japanese raisin tree”という。また、葉や樹皮を煎じて茶のように飲むこともある。