先日、元世田谷区桜丘中学校校長、西郷孝彦先生が来豊され、講演会が開催されました。
西郷先生は、校則なし、定期テストなし、宿題なし等、子ども主体の学校づくりに取り組まれた先生で、インクルーシブな視点で学校改革に取り組まれた、全国でも有名な先生です。
講演内容の一部を紹介します。
子どもの自殺率は先進国の中でロシアに次いで日本が2番目に多く、その理由は「学校に行きたくない」から。
日本の学校のシステムが当たり前ではないことを知っておこう。チャイムがあるのは日本とフランスだけで、日本中の学校で、毎日決まった時間に鳴るチャイムの音は最低である(故坂本龍一氏)
ユニバーサルデザインを大事にしよう = 少数派の子どもたちのことを考え取り組めば多数派も少数派も幸せな世の中になる。
生きやすい環境を、校則が邪魔をしている。→不登校の増加 世田谷区をはじめ全国で不登校児童が増えている。約29万人。
子ども真ん中社会を!そのためには、家庭と学校、地域の協力が不可欠である。
桜ケ丘中学校は校則がなく自由だが、大人は子どもを信じ、子どもたち曰く「自由の中にもルールがある」「自由=信頼と責任がある」
生活指導とは、校則を守っているか云々ではなく、子どもたちに寄り添い、何に困って何に悩んでいるかを理解してあげることである。
講演後に、西郷先生と直接お話しさせていただく機会がありました。
「乳幼児期にとにかく遊びこめる環境にいることが大切。中学生にもなればかなりケアが難しくなる。そのため子どもたちがやりたいことを徹底的にやらせて応援する」とおっしゃられていました。
認知能力よりも非認知能力がいかに大切であるかを改めて感じました。 園長