自分の身の回りの準備など、できることも増えてきて黙々としている中、
焦ってしまったり、出来ないことに怒ってしまう姿も見かけます。
鞄に上着を入れてと私たちに持ってきますが、「ちょっとまってね。」と言われて自分で再挑戦・・・。
それでも出来ず、近くにいる友だちを頼っていました。
無言で鞄を渡すと、渡された子どももわかっていたかのように鞄を広げています。
上着を入れようとしますが、なかなか入らずに困っていると、鞄を広げなおし、
入れやすいようにしている姿に感心しました。
鞄に入ると二人で顔を見合わせ、とっても嬉しそうにしていて心が温まりました。
戸外へ行く前に、自分のカゴから帽子と遊び着を取り出し、着用します。
気持ちが焦ってしまい、腕を通すところがわからなくっていて近くにいる友だちに手を差し出します。
焦っている友だちに冷静に対応し、小さな声で「ここよ。」と教えてあげています。
手伝ってもらうことで冷静を取り戻し、着ることができました。
「できた!」と二人で喜び、戸外あそびを満喫していました。
家庭でもこんな姿をみかけると思います。
すぐに手を出すのではなく、子どもが自分でするのを見守ってあげましょう。
お願いされたわけでもないのに、先回りをして手助けをばかりしていると、子どもは自分で判断することや
行動することが苦手になります。何も言わなくても何でもやってくれたから、思い通りにいかないと怒って
しまいます。
「手伝って。」などお願いされたら、にっこりしてお手伝いをしてあげてくださいね。
お願いされて手伝うことは、先回りの手出しとは違います。
0.1才児担当保育教諭