4月15日(日)に、「宇佐市保育者の会研修会」が開催されました。中村学園大学教育学部教授の那須信樹先生をお招きし、『指針改定のポイントとこれからの保育施設の役割』~「期待される専門性」から「求められる専門性」へ~ という演題で講義をしていただきました。
宇佐市内の保育士・保育教諭等200名以上の参加があり、自園からも19名の職員が参加しました。
講義では、今年度改定・施行された保育所保育指針のポイントを中心とした内容で、『教育』においての「資質・能力の三つの柱」「幼児期まの終わりまでに育ってほしい姿」を踏まえた「カリキュラムマネジメント」、「小学校との連携」の実質化や、「乳児保育」「3歳未満児保育」の充実などについてお話がありました。
その中から、教育や保育の中で、生きる力の基礎を育むための「資質・能力の三つの柱」の定義を紹介します。
◎知識・技能の基礎
遊びや生活の中で、豊かに経験を通じて、何を感じたり、何に気付いたり、何か分かったり、
何かできるようになるのか
◎思考力・判断力・表現力の基礎
遊びや生活の中で、気付いたこと、できるようになったことなども使いながら、どう考えたり、試したり、
工夫したり、表現したりするか
◎学びに向かう力・人間性等
心情・意欲・態度が育つ中で、いかによりよい生活を営むか
小学校以降になると、資質・能力の三つの力は、「知識及び技能」「思考力、判断力、表現力等」「学びに向かう力、人間性等」となり、高等学校まで一貫して育まれるものとなります。幼児期は、幼児が身近な環境に主体的に関わり、環境との関わりや意味に気付き、これらを取り込もうとして試行錯誤したり、考えたりするというプロセスを通して子どもの中に育ちます。
自園が取り組んでいる『見守る保育』で大切にしている環境や、子ども主体の教育・保育は、新しい指針、教育・保育要領に則しており、私たちの教育・保育の方向性に間違いはないということを確信できました。
まだまだ学ばなければならないことは沢山あり、職員間でも共有・協働していかなければなりませんが、指針改定とともに混乱・心配している園が多い中、当園はブレることなく前に進めています。これからも子どもたちの健やかな育ちをささえるために、保護者の皆さんと共に私たちも一丸となって頑張っていきたいと思います。
主幹保育教諭