『子どもとの距離感』の難しさ・・・この課題、どう解決していけばいいのか、子育て中の親ならば考えて
いる方も多いのではないでしょうか。
藤森平司先生 著 「少子社会の中での保育 21世紀型保育のススメ」にはこう書かれています。
子どもが多かった時代は、親は子どもに手がかけられないだけではなく、一人ひとりの子どもに目が届きませんでした。それが少子化で様変わりしてきました。
家庭では、親の目が届きます。目が届くと、子どものやることが気になります。危ないことをやろうとすると、事前にそれをやめさせます。間違ったことをやろうとすると、失敗する前に止めてしまいます。子どもが何か欲しいとき、それを口に出して言う前に気が付いて与えてしまいます。親が子どもが望んでいることを感じてあげることは大切ですが、子どもが望まないことまで先に言ってしまったり、手を出してしまうようになります。そして、子どもの世界に干渉し始めます。
また、子どものほうでも、親から見られていることを感じています。親が期待していることを感じてしまいます。そのような期待に沿うような子になろうと必死です。
結局のところ【大人が自分自身をコントロールできているか】【子どもを丸ごと信じているか】にいきつきます。そして子どもはそれを敏感に感じ取ります。
子どもには子どもの人格があり、親とは別人格なのです。子どもは生まれながらに主体性をもっているのです。子どもたちにたくさんの失敗体験をさせてあげてください!そして、長~い目で見守ることが、子どもの意欲や自己肯定感を高めることにつながります。