2月25日(水)、大分市の桃園保育園の公開保育に職員5名で参加しました。県内で同じ「見守る保育」を行っていて、何度もお互いの保育を見せ合って保育の質の向上に努めています。
3年前に当園長と一緒に横浜市の川和保育園に視察に行ったことがきっかけで、「見守る保育」と、園庭・園外での環境づくりが素晴らしい「野育」を積極的に取り入れている保育園です。今回は、「見守る保育」・「野育」に関係なく、県内多くの園から視察に来ていました。午前中は保育を観て、午後からは意見交換会を行いました。
園庭には、石垣やターザンロープ、吊り橋など、子どもたちにとって自分のしたいことができる環境、チャレンジ意欲が湧く環境、いわゆる「子ども主体の環境」がとてもよく構成されています。また、保育者も過干渉にならずに子どもを信じて見守っている様子が伝わってきました。子どもたちの様子は、のびのびと生き生きして、以前より人懐っこくなっている印象を受けました。
私たちもかつてそうだったように、子どもは「うるさくて、危なくて、きたない(あそぶことで服が汚れる)存在」です。路地裏や空き地、山、川で自由にあそんでいたはずが、現在ではどんどんあそぶ場所や遊具が制限され禁止になり、子どもの声を「騒音」とまで言われる始末です。またその影響もあってか
①ケガはいけない
②ケンカはしてはいけない
③汚すこともいけない といった誤解を招いています。
ケガは子どもの「権利」です。ケガをすることで、子どもは痛みや怖さ、やってはいけないことを学んでいきます。そのような経験が出来る場所は、現在保育園しかないのでは?と私たちは考えています。そこには、やはり保護者の方の理解と協力があってのものです。
27年4月から子ども子育て新制度がスタートし、当園も子ども園へ移行の予定です。未だにすべてのことが決まっていない不透明な状況ですが、私たちの保育理念と「見守る保育」を通した保育方針にブレはありません。以前のような大人主体で保守的に保育をしていく方が簡単ですが、子どもは常に発達・成長・改革・チャレンジしていく存在です。その子ども主体・子ども中心の保育に取り組んでいる私たち保育者こそ、日々保育の質の向上のために改革・チャレンジしていく存在であるべきと考えています。普照保育園の保育を理解し、信頼していただけるようこのブログや、ふっちゃん通信等を通して伝えていきたいと改めて思いました。
文責:副園長