ギビングツリー代表の藤森平司先生のお話の中で、「子どもが出来ないことを大人が先回りしてやってしまうと意欲を損なってしまうが、「やって!」と言ってきたらやり方を教えながらではなくやってあげることで、子どもたちは他の人にやってあげるようになる」というものがありました。
2歳児というのは、「自分で、自分で!」という思いが強くなるけど、できなくて悔しがったり、できるけど「やって!」と甘えたりと様々な思いや行動が入り混じる複雑で難しい年齢!!と多くの大人は思うと思います。確かにその通り!!でも、それも成長している証しです。
普照のうさぎ組(2歳児)の子どもたちは、着替えなど自分でできない時は「してください。」とお願いにきます。それに応えたり、できないところをさりげなくサポートしながら自分でできたという達成感を味わいながら、いろいろとできることが増えてきました。そんなうさぎ組(2歳児)の最近の様子は?!
たまに「してください。」と来ても、保育教諭の手が離せないことがあります。そんな時は、「お友だちにお願いしてみて。」と他のできるお友だちに助け舟を出してもらいます。そんなことを繰り返していると、自然とお友だちの困りに気づいて、進んで助け舟を出してくれる子が出て来ます。“服が脱げない”と困っている子がいると、それに気づいたお友だちが、「先生、◯◯ちゃんが脱げんっち!」と言って、手伝ってくれます。着るのが難しそうにしていると、お手伝い。「手が変なところから出ちゃった…」と言えば、お手伝い。どの集団にも、よく気がつく子がいるものです。


手伝ってもらった子どもたちも、無事に服が着れて一安心(^.^)
そんな子どもたちの何気ない生活の中から、助け合い・思いやりの心が育まれているようです。優しくしてもらった経験がたくさんある子は、他の子にも優しくでき、思いやりの連鎖が繋がっています。
2歳児担当保育教諭