ある日、給食でのこと…
ある一人の女の子が神妙な面持ちで何かを掌に乗せてやってきました。どうしたのかと思ったら、ポツリと「このお魚、血がでちょん…」と一言。給食のメニューにあった小魚の佃煮の中に何だかお腹が赤っぽいものがあったようで、自分のお皿の中から、そっとその一匹を取り出したようです。
毎日、給食の時間になると必ず食前のことばとして「多くの命と皆さまのおかげにより、このご馳走を恵まれました。深くご恩を喜び、ありがたくいただきます。」といって、命をいただくことへの感謝の気持ちをことばにしてから食事をいただいています。そのお陰か、子どもたちの残食もなく、おかわりをしてモリモリ食べています。これも、お寺のこども園ならでは!!
この女の子が見つけた小さな命。見落としがちですが、いつも何気なくでも感謝の気持ちを口にしていることで、ちょっとしたことに気付いたのでしょうね。「大丈夫だよ」というと安心して食べていました。子どもたちの小さな発見、何気ないつぶやきに心がほっこりしました。
3歳以上児担当保育教諭