先日、3歳以上児のお部屋で、素敵な片付けの場面に出会いました。
お昼ごはんの時間になり、散らばっているカプラを片付け始めた子どもたち。
年長の女の子たちは、近くにあったミニコーンにカプラを入れて次の友だちへ渡しながら、まるでリレーのように楽しそうに片付けはじめました。
大人から見ると、「給食の時間になったし、もう少し急いだほうがいいかな‥」「遊ばないで片付けるように言った方がいいかな‥」と、声掛けに迷う場面でもありました。
それでも目の前の子どもたちは、自分たちで片付けをすることを選び、笑顔いっぱいで工夫しながら取り組んでいます。
その姿を見て、「子どもたちが自分たちで納得して終えられるまで見守ってみよう」と思いました。
そうして一歩引いて見つめると、たくさんの学びが見えてきました。
ミニコーンを使うことで、一度にたくさんのカプラを運べることに気付き、「どうしたらもっと運びやすいかな」と考えながら道具を使っていること。
そして、カプラを集める子、コーンで受け取る子、ケースへ入れる子‥と、自然に役割が生まれ、お互いのタイミングを合わせながら協力していること。
この片付けの中には、
・道具の特徴を知り、工夫する力
・「やってみよう」と試す力
・友だちと協力する力
・順番を待ったり譲り合ったりする社会性
・「できた!」という達成感
など、たくさんの育ちが詰まっていました。
1番大切なのは「やらされる片付け」ではなく、「自分たちで楽しみながら片付けている」ということです。
片付けは、物を元の場所に戻すことが目的です。その目的に向かう方法は、一つではありません。
大人が思う「こうするべき」「こうあるべき」という方法ではなく、子どもたち自身が考え、工夫し、楽しみながら取り組む経験は、「またやってみたい」という意欲につながっていきます。
そして、この経験が遊びにも派生していきます。
こうした場面に出会うたびに、大人の「こうあるべき」という思い込み・固定観念で子どもたちの姿を見ていないだろうか、と立ち止まって考えさせられます。
子どもたちはいつも日々の何気ない姿を通して、大切なことに気付かせてくれます。
一人ひとりの「やってみたい」「こうしたらできるかも」という思いを受け止めながら、日々の何気ない場面に隠れている育ちを見逃さず、一つひとつの経験を大切に積み重ねていきたいと改めて感じました。
フリー担当 K


